北海道釧路市の酒蔵「福司」さんのセカンドブランド「五色彩雲(Goshiki no Kumo)」が始動。ワッカはブランドコンセプトを考えるところから、アートディレクション、デザイン、スタジオ撮影などを担当させてもらいました。

今回は「福司」としてではなく、まったく新しいチャレンジブランドとして「五色彩雲(Goshiki no Kumo)」を立ち上げました。地元の酒として愛されてきた「福司」を守っていくためにも、新たなチャレンジをして技術を磨き、集めたノウハウを福司にも還元していく、未来志向のセカンドブランドです。

昨年プロトタイプ版「フクツカサ、山廃、未完成」をリリースしてから1年、若手製造部が味の改良を重ね、ブランド発のお酒第一弾として「Nusamai(山廃純米酒)」と「Ashiri(白麹純米酒)」を販売しました。

デザインコンセプトは「クラシック × モダン」。昔ながらの製法(クラシック)を取り入れ、 若手が醸したお酒(モダン)をデザインやパッケージングで体現しました。これまで日本酒にあまり触れてこなかった方にも飲んでいただきたいという思いで、あえて日本酒らしくない佇まいにしています。

ブランドコピーやメッセージは函館のライター阿部光平さんにお願いしました。福司さんの想いを受け止め、素晴らしいコピーを作ってくれました。Zoomで初顔合わせしたとき、「やっぱりオレ釧路に行ったほうがいい気がする」と言って、わざわざ函館から釧路まで来てくれ(函館〜釧路の距離540km)、鱗で一緒に福司のだら燗を飲み、寿司スナックでカラオケしたのはいい思い出です。

風景や蔵の写真は阿寒町地域おこし協力隊でカメラマンの崎一馬くんにお願いしました。今回は私が大好きないいちこの広告オマージュで、釧路の様々な場所にお酒をぽつんと置いて撮る、というコンセプトで撮影してもらいました。ラベルデザインに海霧(じり)のような模様を入れた関係で、霧の釧路を舞台に撮影したいなと思っていたところに、当日は見事に釧路らしい濃い霧が出現。ただお酒を宣伝するのではなく、この写真を目にすることで少しでも釧路に興味を持ってくれたり、遊びに行ってみたい、と思う人が増えるといいなと思ってこういう写真を企画しました。

そしてプレスリリースは長崎のライター、古地優菜ちゃんにお願いしました。伝えたいことをしっかりと伝わる文章にまとめていただいて毎回感謝です。

今後、五色彩雲から様々なお酒がリリース予定です。北海道釧路からの新たなチャレンジをぜひ応援していただけると嬉しいです。